朝、家を出るときにはまだ暗くて、帰るときにもまた暗い。
そんな毎日を、私は何年も続けていました。製造業の会社で、正社員として10年ほど。社長の次に長く勤めていた私は、いつの間にか「私にしかできない仕事」をいくつも抱えるようになっていました。
だから、辞めたくても辞められなかった。私が抜けたら、この会社はどうなってしまうんだろう——そう考えると、なかなか一歩を踏み出せなかったんです。
でも、そんな私が「働き方を変えたい」と初めて思ったきっかけは、仕事の中にはありませんでした。
きっかけは、一匹の猫でした。
もともと猫は好きでしたが、一緒に暮らすうちに、その子への愛おしさはどんどん大きくなっていきました。そして同時に、一緒にいられる時間が限られているという事実が、だんだん辛くなっていったんです。
特に忘れられない朝があります。愛猫が必死に鳴いて、体をすり寄せて甘えてくる。もっと一緒にいたいと、全身で伝えてくる。それなのに出勤時間は迫っていて——私はその子を置いて、家を出るしかありませんでした。
玄関のドアを閉めながら、思いました。私はこの子を幸せにするために働いているはずなのに。どうして、この子のいちばんの願いすら、叶えてあげられないんだろう、と。
このサイトは、かつての私と同じように「仕事に時間を奪われている」と感じている方に向けて、働き方を変えるという選択肢について書いています。特に、私と同じ東海地方(愛知・岐阜・三重)で暮らしながら、次を考えている方の役に立てたら——そう思っています。
あの朝のことがあってから、私の中で何かが変わりました。
それまでは「仕事だから仕方ない」で片づけていたことが、片づけられなくなったんです。愛猫と過ごせる時間も、自分自身の時間も、今日という日は二度と戻ってこない。頭ではわかっていたはずのその事実が、急に、とてもリアルなものとして迫ってきました。
もちろん、すぐに行動できたわけではありません。
「私にしかできない仕事がある」「今抜けたら周りに迷惑がかかる」——そう思うと、なかなか踏み出せない。責任感が強い人ほど、この気持ちに縛られてしまうのではないかと思います。私もそうでした。会社にとって自分が必要とされていることは、正直、うれしくもありました。
でも、あるとき気づいたんです。
私が我慢して働き続けても、失った時間は戻ってこない。そして、「私がいないと回らない」というのは、裏を返せば、自分の人生を会社に預けきってしまっているということでもある、と。
大切なもののために働いているはずなのに、その大切なものと過ごす時間を、仕事に差し出し続けている。この矛盾に気づいたとき、私は初めて「働き方そのものを見直してもいいんだ」と思えたんです。
辞めることが正解だとは限りません。でも、「今のままでいるしかない」と思い込んでいた自分に、選択肢があると気づけたこと。それが、私にとっての大きな転機でした。
働き方を変えたいと思ったとき、どんな選択肢があるのか
「今の働き方を変えたい」と思ったとき、いきなり会社を辞める必要はありません。まずは、どんな進め方があるのかを知っておくだけでも、気持ちがずいぶん楽になります。転職を考えるときの主な方法は、大きく3つあります。
1. 自分で求人を探して応募する
求人サイトやハローワークで自分に合う求人を探し、直接応募する方法です。自分のペースで進められるのが利点ですが、求人選び・応募書類の準備・面接の日程調整まで、すべて自分ひとりで行う必要があります。働きながらこれを全部こなすのは、正直かなり大変です。私のように「仕事に追われて時間がない」人には、いちばんハードルが高い方法かもしれません。
2. 転職サイトに登録して探す
多くの求人がまとまって掲載されていて、条件で絞り込んで探せるのが転職サイトです。情報量が多いのは魅力ですが、その分「どれが自分に合うのか」を見極めるのも自分次第。求人票だけではわからない職場の雰囲気や、本当の労働時間までは見えにくい、という難しさもあります。
3. 転職エージェントに相談する
キャリアアドバイザーが間に入り、希望を聞いたうえで求人を紹介してくれるサービスです。応募書類の添削や面接の日程調整、条件の交渉まで代わりに動いてくれるので、「働きながら転職活動をする時間がない」人にとっては、負担がぐっと軽くなります。多くのエージェントは無料で利用できます。
一方で、担当者との相性や、紹介される求人が自分の希望と合うかは、実際に相談してみないとわからない部分もあります。
地方で転職を考えるなら「地域特化型」という選択肢
転職エージェントと聞くと、テレビCMで見るような大手を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん大手にも強みはありますが、地方で働きながら転職を考えるなら、もうひとつ知っておきたい選択肢があります。それが「地域特化型」のエージェントです。
大手エージェントは全国の膨大な求人を扱う一方で、どうしても都市部(東京・大阪など)の求人が中心になりがちです。「地元で働き続けたい」「通える範囲で転職したい」という希望だと、紹介される求人が合わないこともあります。
その点、特定の地域に絞ったエージェントは、その土地の企業とのつながりが深く、地元ならではの求人や、その地域の働き方の事情に詳しいのが強みです。担当者が地域の実情をわかっているぶん、「東海地方で、家庭や暮らしを大事にしながら働ける職場」といった相談にも乗ってもらいやすくなります。
たとえば、東海3県(愛知・岐阜・三重)に特化した転職エージェントに「R4CAREER(アールフォーキャリア)」があります。名古屋を中心に東海エリアの求人を扱っていて、この地域で転職を考える人が、地元密着で相談できるサービスのひとつです。無料で転職相談ができるので、「まだ転職するか決めていないけれど、話だけ聞いてみたい」という段階でも利用できます。
もちろん、どのエージェントが合うかは人それぞれです。大切なのは、いきなり一社に決めることではなく、「自分の希望に合った相談先を選ぶ」という視点を持つこと。そのうえで、東海で暮らしながら働き方を変えたい人にとって、地域特化型は有力な選択肢になります。
ここまで、働き方を変えるという選択肢について書いてきました。最後に、あの朝の話に戻らせてください。
愛猫を置いて家を出たあの日、私は「この子のために働いているはずなのに」と感じました。でも今は、こう思っています。大切なもののために働くなら、その大切なものと過ごす時間まで含めて守れる働き方を選んでいいはずだ、と。
失った時間は戻りません。でも、これから先の時間は、自分で選ぶことができます。
もし今、あなたが「仕事に時間を奪われている」と感じているなら、まずは情報を集めて、話を聞いてみるところから始めてみてください。すぐに転職しなくてもいいんです。「自分には、どんな選択肢があるんだろう」と知るだけでも、気持ちは少し軽くなります。
東海地方(愛知・岐阜・三重)で働きながら次を考えたい方は、地域特化型のエージェントに無料で相談してみるのも、その一歩になります。あなたの「じぶんの時間」を取り戻すきっかけになれば、うれしいです。

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